マイナスから始めるInterslavic学習 第-1.5回 Slovianto Lv.1(補足)
補足というか、自作自演の想定される質疑応答集です
InterslavicとSloviantoについて
Q. Interslavicとは?
A. ja.wikipediaに記事があるので読んどいてください、要はスラヴ語派限定の地域補助言語です。
ja.wikipedia.org
ただ当該記事は近代の汎スラヴ主義に触発されて作られた汎スラヴ語の流れを汲むと自称したりしてるのであんまり歴史については信用しないほうがいい
大事なのはまず1999年に発表されたSlovioというスラヴ系人工言語があまりにもエスペラントっぽ過ぎ(主観です)て反発した人たちが2006年にSlovianskiプロジェクトというものを始め、3つの異なる方針で言語を作った結果そのうちの一つが最も優れているとされInterslavicという人工言語になったということです。
Q. Sloviantoとは?
A. Interslavicは汎スラヴ語としては完成度が高い(主観)のですがそのせいでスラヴ語未修者にはきついものがあります。そのため文法を単純にしたSloviantoが学習の手がかりや簡易版として開発されました。
Sloviantoは3つのレベルに分けられています。レベル1は名詞は性の区別を持たず曲用もせず動詞も活用しません。レベル2は名詞の性と動詞の活用が加えられました。レベル3は開発中(というかどうせ完成しない)ですが名詞の格変化も実装される予定です。これは文法面での改変であるため音韻や語彙はInterslavicと共通です。
文字と発音
Q. スラヴ語だけどラテン文字なの?
A. ポーランド語もチェコ語もスロバキア語もスロベニア語もラテン文字なので……一応Interslavicにはラテン文字表記とキリル文字表記があり一対一で対応する…ことになっている。またInterslavicには標準表記以外に教会スラヴ語等を踏まえた語源表記としていくつか文字が追加されている。
Q. 硬音と軟音の対応ってあれだけなんですか?
A. いいえ。そもそもおんなじ硬口蓋化でも軟音と"硬音+ヨッド"があって硬音から軟音で変化するのは第-2回で挙げたもの以外に
s | z | t | d | r |
ś | ź | t́ | d́ | ŕ |
がある。あるけどś, ź, t́, d́, ŕという文字は上で述べた語源表記として追加された文字で発音には違いがないので無視してよい。
Q. 軟音の後ろでの母音変化について微妙な書き方してますね
A. yについては形容詞と代名詞の活用の時はy>iで名詞の活用の時はy>eとややこしいので……
名詞
Q. 語末が子音, -o/e, -aというのが男性, 中性, 女性なんですね!
A. ハズレです。女性でも語末が子音のやつがある
冠詞
Q. ないの?
A. ない